病院MRIで樽に見えた男が語る、ウイスキー樽の世界①

ウイスキー

突然ではございますが、

”ぎっくり腰”って

ご存じですか?
この話を私の周りですると、
自分の経験談を、
水道の蛇口をひねったように、

「洗面台で腰を曲げて、うがいが出来ないよ・・・。」

「階段は、腰が痛すぎて、会社ではエレベーターが必須ですね!」

「とにかく、痛すぎて、物が持てない・・・。」

出てくる、出てくる・・・。
こんな身近な人もやってるくらいメジャーな病気っ!
だったんですね・・・。

実は、私もついに・・・、
ぎっくり腰デビューを果たしました!

数時間、中腰にて作業を行うことがあったのですが、
その時が、やってきました・・・。

「コキッ!、あっ、痛っ、痛いぃぃぃぃ~。(涙止まらない・・・)」

その日は、痛みを抱えながら、数日したら治るかな?と思っていたのですが、
甘かった・・・。
翌朝、さらに激痛が腰と足にきて、
まったく身動きが出来ないので、
病院で診てもうことになってしまいました。

なんと!人生初の”MRI”にて足腰を中心に検査をしてもらいました。

そんな激痛の中、MRIの機械の中に、
体全体が入っていくなか、

「あれっ?」

こんな異常事態な最中、
ここってウイスキーの樽の中みたい?
なんて、頭の中が、そのことでいっぱいに
なってしまったんです。

「人間、痛みの絶頂時ほど、
本当に頭の中に住み着いているものが出てくるものです。

僕の場合、
家族でも、
仕事でも、
晩ご飯でもなく、
なぜかウイスキー樽でした・・・。

腰は壊れましたが、
樽への思いだけは健康体だったようです。(≧▽≦)」

いやいや、
ここまできてしまうくらい、
いつも考えていたんだなと、
思ってしまいました。

さてさて、
私の貴重な体験談を聞いていただいて、
前回まで、何の話をしていたかっていうと、
覚えているでしょうか?

そう、あれですよ、あれっ!

「知るかよっ!」

って、方たちのために、

”ウイスキー樽の価値”についてでございます。

ウイスキーの価値は、
蒸溜所名や熟成年数だけで決まるものではありません。
実は、その液体がどんな樽で眠っていたかによって、
香りも口当たりも余韻も驚くほど変わってしまいます。

あの山崎や白州などの代表商品をもつサントリーも、
熟成で原酒の個性を左右するのは、
樽材の種類だけでなく、樽の大きさ、置き場所、
そして前歴だと説明しています。

つまり、樽はただの容器ではなく、
もうひとつの原料なのです。

ちなみに、日本のウイスキーを語るうえで
外せないのが”ミズナラ”です。

このミズナラは、日本のウイスキー樽に
使われているんですね。

けれど、ミズナラの価値は
“日本産だから”
だけではありません。
水分が多く、節や曲がりも多く、漏れやすい。
実は、樽にするだけでも難しい木なんです。

それでも長い時間をかけると、
白檀や伽羅、線香のような、
ほかの樽には出しにくい香りが立ち上がってきます。

このミズナラを使うことになった理由が、
またドラマティックなんですよっ!

戦時中の前は、ミズナラではなく、
外国産の他の木を、
輸入していたんです。

しかしっ!
戦争が始まってからは、
輸入が出来なくなってしまって、
当然、樽不足が発生してしまったんです。

そこで、目をつけたのが
日本産である、この素材。
今では日本のウイスキーの個性を語るうえで欠かせない存在になったという歴史まで含めて、
ミズナラは特別です。

面白いのは、希少な樽材だからといって、
必ずしも“樽感が強い”とは限らないことです。

短いフィニッシュでは本質が出にくく、
ミズナラの真価はむしろ長い熟成の先で現れるとされています。

だからこそ、ラベルに書かれた樽名だけでなく、
その樽でどれだけ時間を過ごしたのかを見ると、
ウイスキーの見え方が少し変わります。

【AGのひとこと】

もし次にウイスキーを選ぶときは、
蒸溜所名や年数に加えて、

「どんな樽で育ったのか」

も眺めてみてください。

ウイスキーを飲み比べるときも、
その違いを“木の違い”として意識するだけで、
驚くほど景色が広がります。

同じウイスキーでも、
樽を意識した瞬間に、
ただのお酒から、
長い時間をくぐり抜けてきた作品に見えてきます。

ちなみに僕は、
MRIの中ですら樽に見えてしまったので、
もう少し距離感を考えたほうがいいのかもしれません。

腰より先に、
樽愛を治療したほうがいい説。

AG

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